夏の交通安全運動期間

 こんにちは,いよいよ暑くなってまいりましたね。Enrich Driving 交通心理士のタロです。

 令和5年 7月10日(月)〜19日(水) の10日間において,夏の交通安全運動が行われています。子どもたちの夏休みを控えるこの時期に,安全に過ごせるように各地でこの取組みをしています。

目次

1 令和5年度 夏の交通安全運動

千葉県のスローガン

ぺだるこぐ ぼくのあいぼう へるめっと

今回の交通安全運動期間は,

  1. 自転車のヘルメット着用
  2. 歩行者保護
  3. 飲酒運転の禁止の徹底

をテーマに行われています。

1.1 自転車のヘルメット着用

 本年4月1日から,すべての自転車利用者に対して,ヘルメットの着用が努力義務になりました。
 自転車も転倒や事故に遭うと大怪我のリスクは避けられません。まだ努力義務ですが,自分の身は自分で守るため,自転車に乗る際にはヘルメットを着用しましょう。(できれば自転車に乗るときは手袋も付けた方がいいと思っています)

1.2 子どもや高齢者をはじめとする歩行者の安全確保

 子どもや高齢者自身の交通安全意識を高揚させると同時に,家庭・学校・職場等,地域全体で子どもや高齢者に対する保護意識を高め,交通事故防止を図ります。
 夏休みに入る前の子どもは気持ちも浮かれているものかと思います。子どもを見かけたら,いつもより速度を落としたり,少し離れたりすることで,危険な状況を作らないよう配慮しましょう。

1.3 飲酒運転の禁止

 当たり前ですが,飲んだら乗るな,そして飲酒運転の車に同乗しないことを徹底します。

2 交通ルールの教育

 歩行者や自転車を利用する方も,交通ルールを知ることは身を守る方法の一つです。
 普段何気なく乗っている自転車にも,実は様々な規則があります。中から一つご紹介します。

自転車専用レーン使用の義務

歩道に「自転車専用レーン」が併設されている場合,自転車は必ず「自転車専用レーン」を走行しなくてはなりません。車道や歩道など,「自転車専用レーン」以外を走行すると違反になります。

 市川市の東西線の高架下には,歩道横に「自転車専用レーン」が併設されています。
 ここで下の写真のように車道を通行している自転車を見かけることがありますが,これは違反になります。

3 交通安全運動について

 交通安全運動は年に4回行われており,夏の交通安全運動は今年に入って第2回目となります。
 交通安全運動の意図は,警察官が交差点に立つことで違反が減るため,交通事故も通常より減ることにつながるという考え方です。

 期間中に都内から出勤した際,各交差点には警察車両や警察官が立っていて,いつもとは違う雰囲気で交通が流れていました。無理に交差点に入る車も少し減るような感じがします。

 春の交通安全運動での成果を警視庁のデータから見てみましょう。
 「令和5年度春の交通安全週間における都道府県別交通事故発生状況」からまとめてみました。

令和5年度春の交通安全週間における都道府県別交通事故発生状況(5月度中の比較)

 北海道・中部・四国では,交通安全運動期間中の方が事故件数・死傷者数は多くなりました。
 しかし,東京・近畿の事故件数は交通安全運動期間の方が少なく,合計を見ても全国的に事故件数・死傷者数が減少していることがわかります。
 警察官が交差点にいるだけで事故が減るなら,いつも立っていてほしいものですね。

 普段からいつも身近にある交通ですが,規則を知る機会はそれほど多くはありません。自転車や歩行者の立場でも,道路を使用するときは規則があります。交通安全運動を機会に,交通規則についても考えていただければ幸いです。

 Enrich Driving はコラムを通じて,安全運転に関する情報や交通参加者を守るための知識・お役立ち情報をお伝えしています。
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注意

このコラムは,運転を再開された方へ向けた基礎知識として書いています。伝えやすくするために,道路交通法で使用されている用語と異なる表記をしている場合があります。
また,道路交通はそれぞれの場所によって大きく異なります。実際の道路状況に合わせて法律を守り,正しく安全に通行しましょう。

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